Ⅴ.

 
 
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ーカラフルな積み木を重ねる少年

きっとさ、ほら

もっと重いものを片方に乗っければ今まで重かったものは軽くなるし

軽くなった方にさらに重いものを乗っければそっちが重くなるしさ

もしかしたらそれはゾウの上かもしれないし

小さなハエの上でのことかもしれない

上も下も右も左も

永遠につづいているんだろうね

そこにある沢山の扉の前で

僕が持っているのは

ちいさなルビーがはめ込まれたたった一つの金のカギで

時々扉は僕に話しかけてくるけれどさ

扉の奥に人がいるかはわからないよ

でもそれでいいんだ

それでいいんだ